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2006/02/27

素晴らしき科学の世界:DVD版COSMOS 6


Cosmos Collector's Edition (7pc) (Coll Box)

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エピソード6 旅人の物語   Travellers'Tales 
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第6話は、宇宙の大海原の探検を大航海時代に重ねた物語である。

いかにも旧式な大型コンピューターが並んでいるNASAの管制室が、
四半世紀の時の流れを感じさせる。
ボイジャーに搭載された金のレコード盤も登場する。
既にアナログレコードを見ることもないことを考えると、
ほんの偶然によって一瞬だけ存在したテクノロジー自体をメッセージとする
博士のアイディアの秀逸さには驚かされる。

空想の宇宙船が、太陽系に入ってくる。
大きな窓を、冥王星・天王星・土星など巨大惑星の魅惑的で美しい姿が通り過ぎる。
青い地球に近づく光り輝く宇宙船。
その住人が、今、宇宙の航海術を覚え始めたとのナレーションで物語は始まる。
太陽系の他の惑星の探検が、いよいよ始まる時代が来たのである。

NASAのジェット推進研究所に入っていく博士。
当時の最先端の宇宙研究施設である。
今見ると設備も所員の服装にも時代を感じる。
そこでは、ボイジャー宇宙船が管制されている。
CRTに映される様々な情報、ボイジャーの仕組みが説明される。
ボイジャーが原子力を動力源としていることも説明される。

ボイジャーを載せたロケットが木星の衛星に近づいていく。
撮影された写真は鮮明である。
ボイジャー1号、2号が撮影した鮮明な木星の映像は美しい。
ボイジャーの旅が、土星から更に外側へ、そして太陽系を遠く飛び出し続くことを
説明する博士。

宇宙船に搭載された金のレコードが、いずれ出会うかもしれない未知の存在への
メッセージであることが説明される。

惑星探査の旅が、大航海時代の旅と重ねられる。
大海原を航海する帆船。
大航海時代、アメリカまで要した数ヶ月で、今は火星か金星まで行けること。
中国まで要した1〜2年で、木星まで行けることが。
そして、当時航海に要する費用が、宇宙船打ち上げより高価だったことが。

地球を巡る冒険の大航海。大洋をくまなく網羅している探検の記録。
輝かしい冒険の歴史。
それは、初めての惑星の探査、すなわち惑星地球の発見だった。
数世紀前の冒険家と同様、今の宇宙探査が宇宙への大航海時代の始まりだと博士は語る。

場面は17世紀、大航海時代のオランダである。
スペイン帝国から独立したオランダの自由で創造的な気風が語られる。
なぜ、大洋航路の開拓が必要だったかが、簡単に説明される。
貿易は、この新しい小さな国が生き残るのに必要だったのである。
そして好奇心が冒険を支えたとも指摘する。

東方貿易の莫大な富で築かれたアムステルダムの市庁舎。
光があふれる豪壮なホールで博士は説明を続ける。
新時代の到来を告げる明るい建築。ヨーロッパ啓蒙主義の始まり。
床の象眼細工の世界地図には、遠くの国々への貿易航路が描かれている。

オランダが武力ではなく、平和を国の基本としたことが語られる。
文化人や学者、知識人がオランダに集まってきたことが。
オランダに住んだ数々の知識人。
アメリカ独立の父達も、オランダに住んだ。
第二次世界大戦前のアメリカのようだと博士は語る。

大航海時代を支えた、航海術が説明される。
時計と天体観測による経度の算出方法などのテクノロジーの数々。
それらが、迷信に惑わされない正しい知識の尊重につながったことが指摘される。
専制君主のいない、自由で豊かな人民の国、オランダである。

豊かな市民、ホイヘンスの話が始まる。
芸術や知識を愛し保護した人は、オランダ市民の模範であり理想である。

顕微鏡の発明。観察された微小な世界。イラストで描かれた不思議な世界。
望遠鏡の発明。ホイヘンスは火星に人がいるに違いないと考えた。
望遠鏡による天体の観測の再現ドラマ。
素朴な望遠鏡も、当時の最先端のテクノロジーである。
火星の観測、金星の雲、土星の輪の発見。土星の衛星も発見される。

時計の発明者でもあるホイヘンス。
地動説に基づく天体の運行模型も、時計の技術でつくられた。
地動説はオランダで常識となった。
オランダでテクノロジーが発達し、科学が定着した。

ホイヘンスの書斎で、彼が著した書物を説明する博士。
地球と似た惑星世界のことが書かれている書物。
木星の海を衛星の助けを借りて航海する木星の人々。
博士の感想は好意的である。

長閑なオランダの海を帆船が出航していく。
ボイジャーが17世紀オランダ人の夢をかなえるのだと博士は言う。
航海から帰った船員の魅力的な話を語る博士。
大航海時代の不思議な異国の話。奇妙な動物や植物。

ボイジャーが教えてくれた魅力的な事実の数々を語る博士。
ボイジャーは、新たな謎を提供し、好奇心を刺激すると博士は語る。
ボイジャーの撮影した美しい写真と映像の数々。
木星の内部構造を、模型で説明する博士。
ただ眺めるしかなかった木星が、探査できる場所となったと喜びを語る博士。

ボイジャーによってもたらされた新たな情報を検討する科学者達。
仮説につぐ仮説。各人が知識を持ち寄り真実を見つける生き生きした科学の現場。

当時最先端のコンピューターシステム。
点滅するランプ。積み上げれる磁気テープ。磁気ドラムもある。
膨大な数値の羅列。
デジタル処理された映像が地球に到着し、伝送される仕組みの説明は分かりやすい。

木星の衛星の様々な不思議。
ボイジャーによる観測は終わりでなく、始まりであることが強調される。
博士を囲むブレーンストーミング。
まだまだ謎が多いことを示す博士。
ボイジャーに続く探査が必要なことが強く示唆されている。

ボイジャーの旅の航海日誌が読み上げられる。
もちろん無人宇宙船に実際には航海日誌などないが。
まるでスタートレックのような宇宙の航海日誌。
ただし、その内容は事実だけである。
木星への長い旅。
ボイジャー衛星、管制システム、そして星空を背景に、日誌が読み上げられる。

木星への到着、あまりに幻想的で美しい木星の映像。
木星の表面に渦巻く巨大な雲は赤い色である。
神秘的な木星の衛星の映像も美しい。

数万年もの航海を続けるボイジャー。
土星、冥王星、海王星、そして太陽系の外へ。

空想の宇宙船が土星へと近づく、まもなくボイジャーが接近する土星へ。
探査機が到達したことのない土星の想像画は不鮮明である。

土星の輪に接近する空想の宇宙船。
氷で出来た輪を、博士が驚きと感動で見つめる。
博士の夢見るような瞳が印象的である。。
驚くべき発見への期待に満ちた博士の眼差し。
タイタンの想像図。生命発見への期待。将来の有人探査への期待。

最初の惑星探査機ボイジャーが、大航海時代の帆船に変わる
幻想的なシーンで物語は終わる。

アップデートでは、その後のボイジャーの観測結果が報告される。
コンピューターの進化で動きを与えられた画像。
土星で観測された成分から、生命存在の可能性が示唆される。
博士の次期探査計画への大きな期待が語られる。
最後に、太陽系の外辺からボイジャーにより撮影された、
あまりに小さい地球の姿が紹介される。
博士は言う。「大切にしましょう。命の宿るたった一つの惑星なのですから」と。

 


Cosmos Collector's Edition (7pc) (Coll Box)

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Cosmos Collector's Edition (7pc) (Coll Box)

発売日:2002/10/22

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