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2006/05/17

BraveDVD:「アメリカングラフィティ」

アメリカン・グラフィティ
青春映画の名作といえば「アメリカングラフィティ」。
舞台はアメリカの中西部にある典型的な田舎町。開拓時代に作られた大陸横断鉄道の駅を中心に無数に作られた町の一つ。
時代は60年代はじめ、ベトナム戦争の敗北と退廃を知らないアメリカが一番輝いていた時代である。
高校生の卒業パーティーが開かれた一晩の出来事の物語である。一人の主役がいるわけではなく、感動的な結末があるわけではない。細かな何気ないエピソードの積み重ね、同じ時代を過ごしたアメリカ人なら誰もが体験したような出来事が主役である。懐かしい過去の出来事、失われた古き良きアメリカへのノスタルジーが、この映画を名作と呼ばせるのだろう。
まったく体験したこともない極東の島国「日本」にも多くのファンがいるのは意外とも思えるが、この時代こそが戦後の日本人が憧れ目標としたアメリカそのものだと言うことが出来るのだろう。
眩しく輝くドライブインに、ハンバーガーとコーラを求めて大型車で集まる若者達。女の子は女の子らしく可愛く着飾り、男の子はニキビを気にしつつアイビールックかちょっと不良っぽく大人ぶっている。ビートルズを知らないグループサウンズは、明るく楽しく恋愛こそ青春だとコーラスする。ワックスで磨き上げらたアメ車が、夜の町のネオンを映して徘徊する。誰もが経験した甘酸っぱいような恋愛体験が夜毎にそれぞれに繰り広げられている平和な町と時代なのである。
古き良きアメリカの田舎町では、不良グループさえ町の構成要素であって決してアウトローではない。アフリカのサバンナで、カモシカやヌーの群れとライオン達が共に午後の退屈を持て余しているような平和な風景。
今や定番の青春映画のスタイルが、この映画によって創造されたのである。

アメリカン・グラフィティ アメリカン・グラフィティ

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日:2005/12/23
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