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2006/05/02

105円の本達:ボブ・グリーン「アメリカン・ドリーム」

アメリカン・ドリーム

105円コーナーに並ぶ単行本には、いくつかの特徴がある。
まず、日本がバブル景気であった80年代の本が多いこと。インターネットが普及する以前は、単行本やムックなどで今とは比べものにならないほど実に多様な出版物が出版され、しかも売れていたのである。
目立つのは、各種のコラムや随筆系出版物である。どちらかといえば、たわいもないものが多い。
何かのきっかけで脚光を浴びて、数冊の単行本がベストセラーとなり消えていった作者の単行本が、その数の多さゆえ105円コーナーに登場することになるのである。

ボブ・グリーンは80年代に人気者となったコラムニストである。
シカゴ・トリビューン紙に掲載されたコラムを翻訳したものが何冊も発売されている。典型的なアメリカンコラムで、その時代を写す名コラムは今読んでも感動的なものが多い。
ボブのコラムは、鋭い社会批判を特徴とするものではなく、哲学的なものでもない。得意とするのは、名もない一市民の感動的な行動などを取り上げたものである。
ボブの語り口は平易で分りやすい。それでいてユーモア溢れ知性を感じさせる。
彼が伝えるのは詳細の事実であり、意見や感想ではない。どこにでもあるが誰もが見過ごしてしまうような事実が、彼の手にかかると感動と勇気そして正義を示すすばらしいコラムに生まれ変わるのである。
ボブ・グリーンのコラム集を見つけたら迷わず購入してほしい。その一冊は、缶コーヒーより確実な満足をあなたに与えれくれるはずである。

アメリカン・ドリーム アメリカン・ドリーム

著者:ボブ グリーン
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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コメント

TBありがとうございました。
私も高校時代、友人の勧めで読むようになりました。当時と今とではアメリカという国に対する見方も変りましたが、それでもボブ・グリーンが切り取るアメリカのよき姿には今でも好感を持つことができます。

投稿: dekunobo | 2006/05/07 22:45

TBありがとうございました。

80年代...高校の時、大好きで読みまくりました。あの、素朴さが好きで。

かなり最近まで、トリビューンでコラム書いていましたが、スキャンダルで退社したようですね。

長編も好きなので、また新作を書いてくれないかなあと思ってます。

投稿: junquito | 2006/05/07 18:56

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