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2006/05/27

105円の本達:秋元康「人生には好きなことしかやる時間がない」

441303225x09_pe00_ou09_scmzzzzzzz__1 人生には好きなことしかやる時間がない
秋元康
  



105円コーナーでこの本を見つけた。「人生には好きなことしかやる時間がない」良いタイトルである。どう生きていくべきか、人にとって幸せとは何かなど大切なことを語っていることを期待させるタイトルである。出版は青春出版社、いかにも若者が読むに相応しい本に思える。
手に取って目次を確かめる。「1 大成功ができるまで 僕が考える仕事の楽しみ方 2 憎めない人がスゴイ理由 人間関係のヒケツについて 3 本当の自分を探して なりたい自分と今の自分 4 人生には好きなことしかやる時間がない 後悔なき人生のために」まさに期待したとおりの項目が並んでいる。
著者は、放送作家からイベントプロデューサー、作詞家などマルチな活躍をみせる大金持ちの秋元康。ちなみに奥様は元ニャンのアイドルである。
さっそく購入して、なにがしかを期待して読んでみた。

結果は.......残念!! である。
確かに、それらしいことを書いたコラムが並んでいる。どれも文章としては良く書けていて、いくつかを覚えて10代か20代の若者に自分の言葉のように語れば、それなりに尊敬を受けそうな内容ではある。
しかし、しかしである。言葉に深みがない。自らの体験や哲学に基づくものではなく、どこか別のだれかが書いたものを、表面だけすくって再構成したような薄っぺらさを感じるのである。
さすがは、生き馬の目を抜くと言われる芸能界を20年もトップで走りつづけてきた辣腕プロデューサーであり構成作家であると、変なところに関心してしまった。
 もちろん、この手のテーマの本を初めて読む読者にはそれで十分なのだろうとも思うし、105円なら一読して損はない程度の内容であることは間違いない。

 ここまで書いて、「本書は「サンデー毎日」に連載された「どいつもこいつも」に加筆、再編集したものです。」との巻末の一文に目に留まった。秋元氏はそんなことは百も承知で、わざと薄っぺらな人生論を書いたのかもしれないと気がついた。「エッセイだって読者の人気がなければ、連載終了ということになる」と本書のなかで著者自身が書いている。だれが上目線で人生を説くコラムを週刊誌で読みたいものか。
金持ちで美人の奥方を持つ売れっ子の有名人が、愚にもつかないコラムを書いてこそ、読者は優越感をもってコラムを読み続けることを、秋元氏は知り抜いているからである。

441303225x09_pe00_ou09_scmzzzzzzz__3 人生には好きなことしかやる時間がない


 

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