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2006/05/03

105円の本達:林望「イギリスは愉快だ」

 イギリスは愉快だ

105円コーナーで「発見」して嬉しい作者の一人が林望である。
彼のコラムは、いっこうに古びることなく何度読んでも楽しくて愉快な気持ちになる。従って、彼の本を発見したときは、既に所有していても必ず購入して、親しい友人や図書館に寄贈することにしている。
彼のコラムで秀逸なのは、やはり彼が愛してやまないイギリス・大英帝国を扱った初期のもののように思う。日本とイギリスの比較文化人類学とでも呼ぶべき、イギリス人のものの考え方や文化、気候風土から不思議な伝統や道具などを取り上げたコラムは、まことに興味がつきないものである。
イギリス好きが多い日本にあって、同種のコラムや随筆は少なくないが、林望のそれは、独特の上品なユーモアがあって文章自体が格段に魅力的である。更には、時として辛辣なイギリス批判のようであっても、真にイギリスを理解し深く愛していることが伝わってくるのが心地よい。
「イギリスはおいしい」は処女作とは思えない出来映えだし、第2作にあたる本書も、林氏のその後の人気を約束する面白さである。
時がゆっくり流れている大英帝国は、15年経た今もこの本に描かれたままの姿の、不思議で魅力的な国のままであるに違いない。

 

イギリスは愉快だ イギリスは愉快だ

著者:林 望
販売元:平凡社
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コメント

林望先生つながりでの
TBありがとうございます。
私は「イギリスは愉快だ」も持ってます。
表紙の絵もずいぶん変わったのですね。

投稿: aoi | 2006/05/10 11:13

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