« BraveDVD:「アメリカングラフィティ」 | トップページ | BraveLife:ボブ・グリーン「書きつづける理由」 »

2006/05/18

105円の本達:日下公人「私が「この国」を好きな理由」

456961563509_ou09_pe0_scmzzzzzzz__1
私が「この国」を好きな理由




昭和5年生まれの著者は、この本を執筆した2001年当時すでに70歳である。
雑誌などに掲載されたコラムを再録した本書だが、テーマや切り口は鋭く論旨も明快である。石原慎太郎都知事など昭和初めの生まれの論客の活躍は目覚ましい。
本書は、題名からもわかるとおり「日本」をテーマにしたコラムを中心にしているが、著者自身が認めるとおり司馬遼太郎の「この国のかたち」も意識したタイトルとなっている。
著者の関心の中心は、日本はどうあるべきか、日本人はどうすべきか、であり、その主張するところは、いわゆる「右寄り」であり「国粋主義的」である。
しかし、その主張するところは、感覚的で懐古的で非論理的な同種の書物と異なり、著書の深く広い知識と認識に基づく論理的展開が鮮やかで一読に値するものである。
司馬遼太郎のコラムは、歴史的事実などとの比較を通じて理論的科学的であり、その主張は「左寄り」「国際的(相対論的!?)」である。
対照的に日下公人のコラムは、著書自身の認識や意見による断定的なものが多く、論旨もやや飛躍がちであるため、その真意が相手方によっては正しく理解されないであろうことは残念である。
「国家の品格」で、日本論・日本人論が再び脚光を浴びつつある今日、幅広い主張や意見を客観的に学ぶことは重要である。
日下公人はもっと注目されてよい一人に違いない。今も活発に活動をしている同氏だが、日経BP社のSafetyJapanホームページの連載コラムは示唆に富み学ぶところが多いので併せて推薦したい。
456961563509_ou09_pe0_scmzzzzzzz__1

私が「この国」を好きな理由


|

« BraveDVD:「アメリカングラフィティ」 | トップページ | BraveLife:ボブ・グリーン「書きつづける理由」 »

コメント

TBありがとうございます。おっしゃる通り、
日下公人はもっと注目されてよい一人ですね。同じ傾向の本を読まれている方に出会えるのは、うれしいですね。またおじゃまします。

投稿: VIVA | 2006/05/18 16:10

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/46036/1783110

この記事へのトラックバック一覧です: 105円の本達:日下公人「私が「この国」を好きな理由」:

» 愛国心 [喜八ログ]
「愛国心」について思うところを、ごくごく素朴に書いてみます。 「国家はなにものにも優先する」という国家主義的な立場を、私(喜八)はとりません。とはいえ、予測可能な将来において「日本」という国がなくなることも望みません。現実問題として「国」を失った「民」を待っているのは悲惨極まりない運命です。それは...... [続きを読む]

受信: 2006/05/30 20:30

« BraveDVD:「アメリカングラフィティ」 | トップページ | BraveLife:ボブ・グリーン「書きつづける理由」 »