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2006/05/04

105円の本達:桐生操「本当は恐ろしいグリム童話」

本当は恐ろしいグリム童話
3冊目に紹介するのは、105円で買い取って速やかに処分してほしい一冊、桐生操著「本当は恐ろしいグリム童話」です。
ベストセラーだけに105円コーナーを含め相当数が出回っています。
世界中で親しまれているグリム童話の原典(初版)を復刻したように誤解されているむきも多いのですが、オリジナルはごくごく一部に過ぎず、著者の卑猥な妄想が創造した原典とは似ても似つかない下品な作品です。
巻末に多数の参考文典が掲載されていますが、どこに何を引用しているのか、どこが創作部分かもわからない、真に読むに値しない一冊です。
洋の東西を問わず童話となる過程で、性的な主題や残酷な場面が省略され歪曲されることがあることは事実ですが、原典を逸脱してまで性的描写などをスキャンダラスに強調することは、オリジナルに対する冒涜以外の何ものでもないと断言します。
善良な青少年達がグリム童話の原典と誤解することがないよう、この本は永遠に抹殺すべきでしょう。
見つけ次第買い取って、だれの目にも触れないよう確実に処分してください。

本当は恐ろしいグリム童話 本当は恐ろしいグリム童話

著者:桐生 操
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本当は恐ろしいグリム童話〈2〉 本当は恐ろしいグリム童話〈2〉

著者:桐生 操
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コメント

TBありがとうございました。
なるほど、この本は原点をかなり離れたものだったのですね。私も内容を誤解していたかもしれません。参考になりました。
私が記事にしたギリアムの映画「ブラザーズ・グリム」も、グリム兄弟をネタにかなり遊んじゃってますが、映画のほうは明らかにお遊びであるとわかるのに対し、この本が原典に対する青少年の誤解をまねいているとしたら、ちと問題かもしれませんね。

投稿: ぴむ | 2006/05/08 21:39

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