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2006/06/01

105円の本達:松山猛「ワーズワースの庭で」

ワーズワースの庭で

ワーズワースは知るひとぞ知るイギリスの詩人であるが、この本とは基本的に何の関係もない。世を捨て趣味に没頭した生き方の象徴として名前が使われているのである。
「ワーズワースの庭で」「ワーズワースの冒険」は、日本がバブルに踊った80年代の名残りがまだまだ残る90年代初頭にフジテレビで放映された人気番組である。
その時代らしく人間、仕事仕事ではなく趣味にはまって豊かに生きようといったコンセプトで、毎回マニアックなテーマで物・食・文化などを探求していた。
激安お買い得一辺倒の平成不況も末期の現在、ある意味で「失われた日本の素晴らしき未来」を先取りした番組であったとも言える。
紅茶、祇園、中華街、バー、居酒屋、ガーデンライフなど、幅広く深いテーマが誰にでも取っ付きやすくカタログ風にマニュアル化されているところが、その時代らしい。
著者の松山猛こそは、カタログ雑誌の創始者とも言うべき人物であり、オタク文化をメジャー化した第一人者と言えるだろう。80年代、若者雑誌ポパイで西海岸の若者文化を紹介したり、自らの趣味やコレクションを蘊蓄(うんちく)ごとマスメディアに乗せることで、まったく新たなジャンルを築き上げたのは凄い。最近こそテレビなどで見かけることもないが、一時はお洒落な出で立ちで番組や雑誌に良く登場していた。
もっとも、その道の達人に言わせれば、雑多とも言える趣味を持ちコレクションを集めるのは邪道だそうである。コレクションなら一つか多くて二つに限り、出来れば親子三代で極めていってこそ真のコレクターであるそうな。
いずれにしろ、バブル期最後の華やかさを象徴するような一冊である。

Book ワーズワースの庭で

著者:松山 猛
販売元:フジテレビ出版
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