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2006/09/29

BravePS:続「機動戦士ガンダム 一年戦争」

機動戦士ガンダム 一年戦争

ジオン軍との戦闘は続いている。
ようやくランバ・ラルの白兵戦を撃退し、「弔い合戦」すなわちハモンのギャラップによる決死の特攻を退けたところに過ぎない。
「機動戦士ガンダム 一年戦争」は、サイトの評判どおりにガンダムの操作性が抜群でストレスが激減である。同じガンダムが見違えるように走り回り、飛び上がるのは快感である。相手のザクやグフをビームライフルで撃破炎上させるのも、現実の世界で体験することが決してないだけに、実に気持ちが良いのである。(もっとも、爆破直前に相手パイロットの悲痛な叫びが無線の混信なのかコックピットに聞こえてくるのが痛ましくもあるのだが)

一時の熱情も薄れ、平穏な日々に戻りつつある今日この頃だが、TVゲームは新たな楽しみの一つとして定着しつつある。

考えるに、テレビゲームは小説や映画と同質な、あるいはより優れたメディアである。最近のアクション中心の映画はもちろんのこと、甘い恋愛小説も知的な推理小説も、いずれも現実の生活では決して体験できない様々な出来事を「仮想体験」するための手段である。
基本的に受け身である小説や映画でも、人は多くのものを感じ感動する。テレビゲームは同種の感動を与えてくれるだけでなく、そこに自らの意志や行動を加えることが出来る点で(もちろん制作者が巧みに作り込んだ「想定の範囲内」の疑似的参加に過ぎないのだが)、より優れているように思われるのである。

時を超え、場所を超えて、多様な経験を蓄積し伝承し追体験することを可能とした文字と書籍の発明こそが、人類に今日の繁栄をもたらした源泉である。司馬遼太郎によれば、それを「文明」と言う。
その意味で、TVゲームは「文明」の新しい手段に他ならない。そして、その新しい手段の魅力に触れるにつれ、それが現代文明を新たな段階に移行させるのではないか期待するのである。あるいは、それに触発され生理的に進化した人類をガンダムの世界では「ニュータイプ」と称しているようにさえ思われる。


機動戦士ガンダム 一年戦争 機動戦士ガンダム 一年戦争

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発売日:2005/04/07
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2006/09/27

BraveBook:「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」

機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (13)

実は機動戦士ガンダムの体験は「後天的」である。
オリジナルのファーストガンダムを放送当時、リアルタイムで見た記憶はない。
どちらかと言えば、マジンガーZに馴染みの深い世代なのである。
今となっては信じ難いが、当時はロボットや未来をテーマとしたアニメは間違いなく幼児に近い子供向けであった。エバンゲリオンや甲殻機動隊に続く大人の鑑賞に耐えるアニメは「機動戦士ガンダム」が初めて確立したと言えるのである。(もちろん遥か早くに放送されたルパン三世(ファーストシリーズ)など例外もあるが)
放送当時も、関連商品のガンプラのヒットにも興味を惹かれることはなかった。

「機動戦士ガンダム」を初めて評価したのが、この「THE ORIGIN」シリーズを手にしてからのことである。現在まで13巻(2006.9現在)が発行されている同シリーズは、ファーストTVにも深く関わっていた安彦良和がオリジナルの名場面や名台詞を巧みに再配置しながらも、ストーリーの基本的構成から全面的に見直すと言う前代未聞の挑戦なのである。このシリーズがまずあり、オリジナルTVや劇場3部作を見たのが我がガンダム体験なのである。(そして、今アムロ・レイとしてホワイトベースに搭乗し、ガンダムのパイロットを生きている!)

大人のためのアニメのパイオニアゆえに、ファーストガンダムが妥協を余儀なくされた様々な制約や矛盾を、21世紀の今、より当初の意図に忠実に描き直しているのである。その試みは見事に成功しつつあり、登場人物のディテールはより広がりと深みを増し、ストーリーの不自然さは解消され、モビルスーツなどのテクノロジーは科学的合理性が追求されている。
当時の時代が求めたガンダムの変形・合体機能などは当然に省かれ、関連玩具の販売制作上不自然なまでに次々登場したジオン軍のモビルスーツも控えめにしか登場しない。合理性のない戦闘は姿を消している。
一方で、赤い彗星の生い立ちや敵将ランバ・ラルの波乱に満ちた人生などのサイドストーリーが追加され、大河小説として見事な群像劇が描き出されている。

ガンダムを知らない人も、ガンダムで育った人も、ぜひこのシリーズは読んでいただきたい。描き出される世界、そしてどの人物も魅力的で教訓的でもある。

このブログをお読みいただいている方ならご存知のとおり、私は司馬遼太郎のファンである。その時代小説、特に群像劇を高く評価している。
そのうえで思うことがある。
すでに多くの人が指摘しつつあるとおり、日本のマンガとアニメは明らかにある意味で「文学」の最も優れた一ジャンルを確立している。
司馬遼太郎など優れた文学者のみが、その緻密で表現力豊かな語彙を駆使して描き出すことが出来る人物像や風景そして環境・雰囲気と同質のものが、そこにはある。
何百の語彙を持ってようやく描くことができる「あるもの」を、たった一枚の絵が表現しうることは、驚きであり感動である。

想像の範囲にある未来に、地球そして地球の重力圏で行われた、わずか1年の独立戦争の物語。それは、誰もが否定しない文学の名作である「戦争と平和」にも勝るとも劣らない、新しいジャンルでの文学大作にほかならないと確信する。
この「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」に先立つ同種のものとしては、手塚治虫氏の「火の鳥」を忘れることはできない。その早すぎた文学大作は同氏の急逝によって未完である。時代と同氏の持つ独特の幼稚性ゆえのマンガらしさが時代を感じさせるものの、その高い思想性と巧みなストーリー構成は、長く追随者の及ぶところではなかった。約半世紀を経てこのシリーズは、あらゆる面で「火の鳥」を超えるものとなる違いない。
21世紀初頭、日本のマンガとアニメの到達した不朽の名作である。

機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (13) 機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (13)

著者:矢立 肇,富野 由悠季,安彦 良和
販売元:角川書店
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2006/09/25

BravePS:「機動戦士ガンダム 一年戦争」

機動戦士ガンダム 一年戦争

PS2を買った。
専用アナログコントローラーの操作性は期待以上であった。子供にも無理なく握れるよう小さめではあるが、指のもつれは解消され左右3本の指での操作は快適そのものである。コントローラーを使用して気がつくのが、親指を実によく使うことである。
左右のレバーはもちろん、上面のボタン操作はすべて親指の分担である。人指し指はL1とR1のボタンを押す以外ほとんど使いみちがない。

なるほどである。
携帯を使う時、若者は親指を使い、オジさん・オバさんは人指し指を使うという調査結果が読んだことがある。その理由が初めてわかった。アナログコントローラーを当たり前に使ってテレビゲームをするかどうかが、若者と年寄りを分けていたのである。

さて、親指をめったに使わない旧人類にとって、コントローラーの操作は未体験の世界であった。猿と人間の大きな違いは手の親指の向きにある。人間の親指は他の指と向き合って可動範囲も大きい。一方で猿の親指は他の指と同じ側にあって曲げる以外にほとんど使い道はない。そのことが、コントローラーを操作して実感できた。ガンダムの操作はほとんど親指である。動くのも攻撃するのも親指である。
朝起きた時、親指の付け根に今まで感じたことのない疲労感があった、未体験の驚きである。

ジオンとの戦闘である。
アナログコントローラーも、旧人類の鈍重なる親指ではその性能を充分発揮することが出来ず、相変らずの黒星続きである。

ホワイトベースの支援には何とか成功したものの、ジオン軍の新型にはまったく歯が立たない、情けない。
人間負けが込んでくると、最初に挫けるのは精神である。だんだんとゲームを起動する気力が衰えるのを感じたのが1週間も終るころだった。

敵を知ることは兵法の鉄則である。ネットで「機動戦士ガンダム」「攻略法」をキーに検索すると無数のサイトがヒットした。ひたすら読むこと約半日。

結論は、このゲームを攻略することは、PS2のベテランでも結構難しいとのことであった。苦労の元凶はまさに操作性にあった。どうやらこのソフトのボタンの割り付けなどは複雑でガンダムを思いどおりに動かすことは熟練を要するとの記述が多数ある。

知らなかった、PS2ではソフトによってボタンやレバーに割り当てられる機能が違うのである。「機動戦士ガンダム」はその割り付けが複雑で、移動と攻撃を連携されるのが難しいようなのである。なるほど、よりによって初めてのソフトに操作の難しいものを選んでいたのでは、勝てるわけがない!(心理学で言う都合の良い「合理化」である。)

で、関連サイトを読み続けること更に半日。その操作性の良さと独創性で評価の高い(一方で難しいとのコメントも同じ位多い)「機動戦士ガンダム 一年戦争」を購入することにした。何しろ、安いとは言えPS2を購入したのである。しかも、ザクごときにボコボコにされたままで「撤退」したのでは、後々までトラウマになるかもしれない。

そして気分も一新、「二週間戦争」の後半はアマゾンから宅急便が到着した月曜日の夜に「開戦」したのである。

 to be continued...

Can you remain alive in spite of the WAR?


機動戦士ガンダム 一年戦争 機動戦士ガンダム 一年戦争

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2006/09/23

BraveGoods:何といまさらPS2

PlayStation 2 (SCPH-75000CB)

何と2週間も経ってしまった。
何をしていたか?地球連邦軍の一員としてジオン公国と戦っていたのである。

そう、前回ご紹介したPS2用TVゲーム「機動戦士ガンダム」をPSXで起動したことが、毎週更新してきたブログを中断させてしまっただけでなく、日常生活を一変させてしまったのである。
読書とDVDを基本とした「平和」で「知的」な余暇時間が、「危険」と「ストレス」に満ちた、それでいて忘れていた充実感のある時間に変わったのであった。
(これは自分史のなかで、後に「二週間戦争」と命名されるかもしれない予感がある。)

その驚愕の日々をこれから何回かにわけてご報告したいと思うのだが、まずは「何といまさらPS2」と題して、PS2(プレイステーション2)購入の話からしてみたい。

PSX初号機にPS2用ソフトの再生機能があることは、前回ご報告のとおりである。コントローラーも接続可能だが、付属のリモコンがコントロールになる。
あくまでリモコンなので、専用コントローラーのように両手の両指を自在に使って操作できるものではない。左手の方向キーは中央のレバーだし、右手の四つのボタンはレバーの四隅に、LとRの各3つのボタンはリモコンの下半分に配置されている。

「機動戦士ガンダム」のリモコンでの戦闘は散々であった。どの指で操作するかの迷いそのままに、白いモビルスーツはヨタヨタと迷走し、ビームサーベルは空を切り、中世の騎士のごときザクの「斧」でズタズタにされること数えきれない第一ステージ。ようやく突破したのは2日目のことだった。
次のステージは、ジオン地上軍の待ち伏せる渓谷をホワイトベースに先行して護衛するミッション。次々に襲いかかるドップの編隊。「戦艦の主砲なみの威力を持つ」強力なビームライフルの狙いは定まらず、砲撃はホワイトベースに集中され、ガンダムの眼前で大破炎上すること数知れず。

ニュータイプにほど遠い自身の才能をつくづく思い知らされても「認めたくないものだな。自らの才能のなさゆえの敗北など」との思いから、コントローラーを購入することを決心したのは3日目だった。

都内某所のビックカメラ。決して足を踏み入れることのなかったゲームコーナー。そこは無数のゲームソフトを世に言う「オタク」系男女が静かに品定めしている不思議な空間だった。
その一画にこれまた無数にあるコントローラー。知らなかった、こんなに種類があることを。パッケージを見てもどれを選ぶべきか見当もつかない。要するに違いが解らないのである。自分が「オジさん」になったのだと実感した一瞬であった。

しょうがないので、いかにもオタク的な店員を呼び止めた。さすがにゲームコーナー担当である。期待を裏切らないオタクぶりで、実に熱心にかつ誠意を持って事細かに違いを説明してくれ、お薦めの品をいくつも選んでくれた。しかし、しかしである。この説明がまたいっこうにわからないのである。

考えてみればテレビゲームの歴史は20年を超える、すなわちこの店員にとってテレビゲームは成長とともにあったのであり、前提とする知識のレベルが違いすぎるのである。今やテレビゲームは立派に日本文化の一領域を築き上げていて、たとえコントローラーひとつにしても最低限度の文化理解をしていないものにとっては、その違いを理解できないことに改めて気付かされたのであった。

細かな点は未だ理解できないままであるが、その店員との小一時間近い会話(まるで未開人に「文明」を説明する現代人がごとき優越感を彼は感じていたに違いない!)で到達したのは、初代PSXにアナログコントローラーを購入して接続するよりも、いっそ最近価格改定されたPS2を購入したほうが良いとの結論であった。

確かにそれは一理も二理もある。ポイントを考えればPS2の実売価格はわずか1万5千円。DVDプレヤーとして利用できることも考慮にいれれば決して高価なものではない。アナログかデジタルでPCモニターにも接続でき、今のモデルは薄型で想像以上に小さく置き場所の自由度も高い。ゲーム中はPSXが予約録画など出来ないことを考えれば、確かに専用機の購入は妥当の結論に違いない。

そして、PS3の発売が目前のこの時期に今更ながらPS2が我が家に来た。

アナログ接続ゆえに細かなディテールが滲んでいるのは、やむを得ないところだがその性能は確かである、起動も早い。

ところで、PS3は売れるのだろうか? 価格は何と5万円以上だと言う。PS2の多くのユーザーは、今のハードとソフトに不満があるのだろうか?
事実上、生まれた初めて本格的にテレビゲームを体験した者にとって、その世界は充分に満足でき、驚異的である。我が家にPS3が来る日は遥か後のことであることは間違いない。

........次回に続く。

PlayStation 2 (SCPH-75000CB) PlayStation 2 (SCPH-75000CB)

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2006/09/03

BravePS:「機動戦士ガンダム」

機動戦士ガンダムVer.1.5 GUNDAM THE BEST

今回は番外編として、2000年発売のPlayStation2用ゲーム「機動戦士ガンダム」です。

いつものように近所のBookOffに、105円本を探しにいったところ収穫なし。
せっかくだからとCDコーナーを物色していると、すぐ隣のゲームコーナーに「GUNDAM」の勇姿とロゴのソフトが。

ガンダムは好きでDVDや漫画では読んでいたのですが、TVゲームにハマるには早く生まれすぎたため、これまで全くこの手のゲームはやったことがない、この私。(最後に触れたゲームは確かスーバーマリオだったような)
どんなものかと手にとれば、ファーストガンダムのストーリーを完全リメイクしているとある。声の出演も基本的にTVシリーズと同じ。
しかも、しかもですよ。値段はわずか550円。
これは買ってみるしかありません。
ゲームはやらないのですが、自宅にはソニーのPSX初号機もあって、リモコンを使ってプレイは可能なのです。

自宅に帰るやさっそく「起動」。

おお、懐かしいTVシリーズのタイトル画面とナレーション。続いてはザクの小隊が出現、なかなかリアルに3Dしています。

最初のステージは、偶然にガンダムに乗り込んだアムロが、マニュアルを見ながらザクを撃破する有名な場面。
このゲーム、ごくごく簡単なマニュアルしか付属していなくて、練習ステージもないので、いきなり本番。状況はまさにアムロ・レイそのままです。

いきなり立ち上がる「連邦の白い奴」。慣れない操作で、走る方向は定まらず、やたらとビームサーベルを振り回しても、ザクには全くカスリもしません。
シャアをして「連邦のモビルスーツは化物か」と言わしめたやたら頑丈なガンダムですが、ザク2機によってたかってボコボコにされ、わずか数分で見事に戦死。
自らが「オールドタイプ」であることと、ニュータイプの凄さを実感した初陣でした。

「アムロだってマニュアル片手で何とかなった」などという甘い考えを捨てじっくりと操作方法を暗記しての再挑戦。
1機は撃破。しかし、復讐に燃えるザクに斬りつけられて、またしても戦死。

丸2日、セカンドステージを未だクリアできないため、詳細にはご報告できませんが、随所に挟みこまれた名場面や懐かしい台詞。ガンダムファンなら1本は持っているべきと実感です。

晴れて最終ステージまでクリアできた時には(いつのことやら...)改めてご紹介します。

ちなみに、リンクは新装版。オリジナルはもっとアニメアニメしたバッケージです。

機動戦士ガンダムVer.1.5 GUNDAM THE BEST 機動戦士ガンダムVer.1.5 GUNDAM THE BEST

販売元:バンダイ
発売日:2005/02/17
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