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2006/11/27

105円の本達:中島らも「ガダラの豚」

ガダラの豚〈1〉

中島らも唯一の長編小説です。
現在は文庫本3冊になって発売されています。
さて、評価は残念ながら星一つです。
アフリカの呪術と超能力をテーマに、日本とアフリカを舞台に物語は進んでいくのですが、小説ならではの「広がり」とか「荒唐無稽さ」とか「緻密さ」に欠けているのが不満として残ります。
らも氏得意のユーモアが散りばめられた文章そのものは結構魅力的なのですが、数少ない登場人物が全体として有機的に連携していないようなチグハグさがあるのです。
その原因は、どうやら中島らも氏が劇のシナリオを得意とすることにあるようです。一つひとつの物語が、こじんまりした舞台の一場面のようなのです。場面が積み重なって物語となるのが舞台劇の特徴なのです。
結果として、ダイナミックな空想の世界が描ききれなかったと言うことなのでしょう。

ガダラの豚〈1〉 ガダラの豚〈1〉

著者:中島 らも
販売元:集英社
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