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2006/12/24

105円の本達:サラ・イイネス「大阪豆ゴハン」

大阪豆ゴハン (1)

東京人にとって、大阪人は謎です。
いまや「お笑い」と言えば、大阪の代名詞(そんなアホな!)。
芸人はともかく、普通の大阪人がどんな日々を送っているのか。
生まれついての江戸っ子で、親類縁者も関東ばかりの人間には、なかなか想像がつきません。ギャグの一つもなければ一人前ではない?突然、大阪支社に転勤せよと言われたら思うと、東京人は夜も眠れません。

「大阪豆ゴハン」は、そんな貴方に最適の一冊(ホンマかいな)。
舞台は、大阪の町中に残った古い大屋敷。主人公はキャラ強めの三姉妹と弟一人。
吉本新喜劇風のドタバタでもなく、しょうもないギャグ満載でもない物語は、一話完結の不思議な雰囲気。
あえて例えるなら、東京・世田谷あたりを舞台にしたサザエさんから、老人と子供を取り除いて、こてこて大阪風の笑いの感性で味付けしたようなストーリーです(わかりまっか?)。

「サザエさん」や「ちびまる子」のように、国民的マンガにもならず全国的人気もないところが、大阪的と言うべきかなんなのか。

決して多くはない、しかし熱烈なファンを持つこの作品。したがって、めったに105円コーナーに並びません。

しかも、単行本はもちろん文庫本版も絶版の様子。
もし見かけたら、ぜひ手に取ってください。ゼータイに損はさせませんよって!


追伸:
「前回、紹介した「読書について」は何だったのか!」
真面目な読者の方々のお怒りはごもっとも。
ショウペンハウエル先生が怒りにうち震える姿が目に浮かぶようです。
でも、凡人にとって、カラッポの頭の中で大阪人がドタバタ運動するのは、自らの意志で止めることができない麻薬のごとき誘惑そのものなのです。


大阪豆ゴハン (1)
サラ・イイネス著
講談社刊

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