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2008/01/06

BraveBook:安彦良和「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN -始動編-」

愛蔵版 機動戦士ガンダムTHE ORIGIN vol.1 始動編








愛蔵版 機動戦士ガンダムTHE ORIGIN vol.1 始動編

      

買ったきかけ: 
久しぶりに「ガンダムした」この正月です。
劇場版3部作を見た後の「舌足らずの物足りなさ」を満足するためには、以前にも紹介したことのある「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」しかありません。

感想:
テレビアニメのストーリーを原作者自らが「補完」し「再定義」し「再構築」する。空前絶後の試みが順調に進行しています。
古えの三国志や明治維新の偉人、太平洋戦争の戦陣訓で人生を考え語る時代が長く続きましたが、21世紀の日本では「ファーストガンダム」で人生を語る人が少なくない。そんなことを感じさせるのです。
所詮テレビアニメにしか過ぎない「機動戦士ガンダム」が、「THE ORIGIN」によって大人が読むに値する「ガンダム」を再創造したと言っても良いでしょう。
ファーストガンダムの全てを「饒舌」に語る安彦氏のストーリーは「見ることの出来る大河小説」そのものです。
人はどう生きるべきか。人生の目的とは。勇気とは。愛とは。友情とは。尊敬とは。
難しい言葉に苦労することなく、人生を考えるヒントがここにあります。

おすすめポイント:
ザクのサイド7への強行偵察から、ホワイトベースの大気圏までをまとめた「始動編」。ほぼテレビアニメのストーリーのまま細かなディテールを補完しています。第1話、ザク3体が宇宙都市し潜入する。潜入するザクは3体から6体に、戦闘に至る過程はよりリアルになっています。たまたまガンダムのマニュアルがアムロの目の前に飛んで来て、ざっと読んだだけで見事ガンダムを操縦して歴戦のザクに勝利する。そんな原作の都合良さは払拭され「なるほどね」と納得できるストーリーに修正されています。
シャーとセイラの偶然の再会もより自然なものになり、ホワイトベース本来艦長であるパオロ艦長の死に至る過程も感動的なものになっています。
官僚主義を象徴するかのように連邦軍正規将兵の軍服は灰色から漆黒に。臨時艦長ブライト・ノアは神経質でやや優柔不断な士官学校卒の参謀風に設定が強化されています。
歴戦の戦士「赤い彗星」シャー、実戦を知らず組織を知らないブライト、いかにも普通の民間人のアムロや仲間達。そんな対比が物語を分厚いものに変えています。
再突入に成功したホワイトベースとガンダム。絵柄としてより魅力的なものになっていますが、物語の主役は登場人物達なのです。

愛蔵版 機動戦士ガンダムTHE ORIGIN vol.1 始動編

著者:安彦 良和,矢立 肇,富野 由悠季

愛蔵版 機動戦士ガンダムTHE ORIGIN vol.1 始動編

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