BraveBook:安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN -ルウム編・後-」
機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (14) (角川コミックス・エース (KCA80-17))
買ったきっかけ:
ルウム会戦から停戦会議、レビル将軍奇跡の脱出と初めて明らかにされる伝説の物語。
密度の濃い一冊です。
感想:
ドズル・ザビに指揮されたジオン軍、そして初めて実戦投入されたモビルスーツが連邦主力艦隊を撃破した伝説のルウム会戦から物語は始まります。宇宙空間を縦横に機動するモビルスーツはそれまでの常識を覆して重厚で強大な火力を誇る宇宙戦艦を撃沈していきます。旗艦を撃沈されたレビル将軍は黒い三連星により捕虜となります。
ザビ家のギレン・キシリア・ガルマそして公王の微妙にすれ違うそれぞれの思いが、連邦との停戦交渉を決裂させ、レビル将軍の脱出を生み、ガルマを戦闘の最前線に向かわせます。
脱出するレビル将軍とシャアとの偶然の接触、その背景を瞬時に察しあえて見逃すシャアの見事な政治センス。
ドズルによるシャアへのV作戦阻止の命令が下され、まだ平和な日々を送るアムロとその仲間達、偶然にサイド・セブンを訪問したヤシマ・ミライ、そして一人憂い顔で連絡船内のセイラと、ガンダムの物語を織りなす人物達がサイド・セブンに集合していくのです。
おすすめポイント:
とにかくTHE ORIGINのドズル・ザビは「いい奴」なのです。
勇猛果敢にして人情厚く部下の信望を集める好人物です。
緒戦、撃破される僚艦の報告に涙し、最前線で檄をとばす。末弟ガルマのわがままに困惑しつつも面倒見よく希望をかなえてやっています。
そしてマ・クベ中将。ただの「壷オタク」呼ばわりされてきた変人将軍も、しっかりと地球至上主義者としてキャラが再定義されなおされ、停戦交渉の責任者として重要な役割を与えられています。
その思想が明らかにあることで、なんとも不可思議なマ・クベ中将の言動の謎が明らかになるのです。
それにしても、マ・クベとキシリアの密約によってガルマの地球行きが決定したとは!
登場人物がさもありなんと考え行動し、だれもが納得の予定調和的結果を生む。これぞ安彦マジックなのでしょう。
|
機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (14) (角川コミックス・エース (KCA80-17))
著者:矢立 肇,富野 由悠季,安彦 良和 | |
|
|
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)


