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2008/02/10

BraveBook:安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN -オデッサ編・後-」

機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 16 オデッサ編・後 (16) (角川コミックス・エース 80-19)

      

買ったきっかけ:
いよいよ最新刊のご紹介です。
16巻にして、ようや中盤。
「前史」や「外伝」も取り込んで、再構成されたファーストガンダム物語前半の山場なのです。

感想:
ジブラルタル攻略に成功した連邦軍。ジオン残党刈りに際して、シャーとアムロの山頂での一騎打ちが。
コアファイターで偵察にでたセイラは遭難し、救助に出たガンダムは黒い三連星と遭遇。
あの「ジェットストリームアタック」の強化版「Wジェットストリームアタック」もあえなく破られ、ジオン軍の歴戦の勇士達が次々死んで行くのです。
そして迎えるオデッサ会戦。
双方が最大の物量を投入した大作戦です。
「勝利か死か」をギレンから言い渡されたマ・クベは、核爆弾の使用を決意します。
ニュータイプとして覚醒がすすむアムロ。
核爆弾を搭載した爆撃機は、レビル大将が搭乗する「バターン」に迫りますが、アムロにより被弾寸前で迎撃されるのです。
会戦の敗北が明らかになったとき、マ・クベは地球の主要都市を徹底破壊せよとのギレンの命令を無視して、ギャンで連邦艦隊への特攻をかけるのです。
ラストシーンは、ジオン地球侵攻軍の「宇宙」への脱出と特攻の核爆発の俯瞰。
連邦の反攻の物語が始まります。

おすすめポイント:
ジオンのスパイであった副官エルラン。その正体がこの会戦の作戦漏洩から明らかになる。そんなリアリティのある構成が魅力的なのです。
一方で、ジブラルタルの山頂でのザクとガンダムとの一騎打ちはいかがなものか?共に空中戦すら可能な強化バーニアを装備しているモビルスーツが「足を滑らせてバランスを崩す」とは現実味がありません。ここにはロマンチストとしての安彦氏の「決闘趣味」が見られるような。
大平原での地上戦力の大激突は、言うまでもなく第二次大戦時のドイツ機甲師団のロシア侵攻をモチーフにしているのでしょうが、マ・クベの核攻撃を絡ませることで単なる戦闘シーンに終始させないところなどが実に上手いのです。
アニメ作品としての不自然さや矛盾点を次々に解消しつづけるTHE ORIGINなのですが、ここでも「核ミサイル」を「核爆弾搭載の特別爆撃機」に変更することで、より真実味と心理劇の要素を追加することに成功しています。でもその攻撃を察知し迎撃するアムロを導くのはブライト言うところの「いつものアレ」。
「科学的漫画」でありつづけたTHE ORIGIN。このあと覚醒したアムロ達の「第六感」「ニュータイプの勘」をどう処理するかが、もう一つの見所だと思うのです。

機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 16 オデッサ編・後 (16) (角川コミックス・エース 80-19)

著者:安彦 良和

機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 16 オデッサ編・後 (16) (角川コミックス・エース 80-19)

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