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2009/01/03

BraveDVD: 荻野目洋子「MOVING NOW」

86年発売のビデオクリップ集です。
絵画館・外苑イチョウ並木・表参道など定番ポイントは押さえていますが、時はバブルです。大したヒット曲もないアイドルが、きっちりとニューヨークでPV撮影です。更には上海への親善訪問の記録映像も収録されています。

ヒット連発のスターでさえ代々木公園とか横浜赤レンガ倉庫とかで当たり前にPV撮影する「平成不況」の日本とは違うのですよ。

解放政策前の上海は租界当時の面影が残り、共産党独裁下の灰色の町並みが印象的。ITバブル前のニューヨークも、ポパイ刑事やダーティーハリーが駆け抜けた街そのままで、ガラスのビルが林立する現在のニューヨークとは違った少し退廃的な雰囲気です。

そんな背景のなかで、原色のジョギングウェア・真っ白なレオタード・白いブラウスのお嬢様・タンクトップにショートパンツと麦わら帽子・ピカピカ黄色いミニのワンピーズ姿の荻野目洋子が歌って踊って「普通」にしています。

最近時々思うのです。バブルが崩壊せずにあと10年も続いたら日本そして日本人は全く別の文化を築くことができたのではないかと。
チャランポランで、場当たり的で、快楽的な行動が好きで、自尊心が強いわりに自己研鑽を怠っていろいろな能力が不足している「バブル世代」なのですが、そんな価値観の世代が20〜30年も継続すれば、それはそれで立派な「文化」が成立したはずなのです。
イタリアが、偉大なローマ1000年帝国の「遺産」で未だ類い稀な文化国家として存在しているように、日本にもその可能性があったと思わずにいられません。

といった硬い話はともかく、バブル景気が当時の若者(現在の40歳前後)に与えたであろう経済的・文化的インパクトを追体験できる。そんな難しい見方も可能な、また若くて可愛い女性アイドル荻野目洋子を単に楽しむこともできる1本です。

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