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2010/05/28

BraveBook:かわぐちかいじ「ジパング 1」

「ジパング」を第1巻から再読中です。

連載開始は、もう10年も前になる2000年。
世論の反対のなか、南米エクアドルに出航する「みらい」ほかの自衛艦隊。

最新鋭艦のメカニカルで詳細ば描写、日頃見ることのない新鋭武装とそれを運用する隊員の行動。それだけでも、ちょっとワクワクした読者も多かったことでしょう。

ミッドウェイで、謎の雷雲に遭遇し、タイムスリップ。
突然の「大和」旗下の連合艦隊との遭遇。
ミッドウェイ海戦の目撃。
そして、草加(くさか)少佐の救命。

第1巻にして、一気に主な人物を登場させ、物語の骨格を提示してしまう、その手腕はさすがと言うしかありません。
すでに読んだことがあって、結論もわかっているのに、次巻への期待が高まってしまいました。

ところで、この10年。
戦後一貫して政権にあった自由民主党政権が瓦解し、民主党が政権党にある2010年。
「非武装中立」の社会党はすでになく、日米同盟は不動の既成事実であり、自衛隊の「海外出兵」は常態化し、「周辺事態法」はすでに国民的関心にはありません。
当面の最大の関心時は沖縄の米軍海兵隊基地の「存続を前提とした」移転先の決着とは。思えば「遠くへ来たものだ」と思わざるを得ないのです。

戦争経験者も戦前の軍国教育を受けた国民も多くは鬼籍に入り、現代日本を動かしている権力中枢にいる者が「戦争を知らない子どもたち」なのだと言うことを、改めて認識するべきなのでしょう。
「戦前軍国日本の侵略政策を繰り返すな」との主張も「占領政策により戦後日本人は精神的に堕落した」との主張のいずれもが、自らの体験に基づくものではなくなっているのが、2010年日本の現実だと言うことです。

「ジパング」を読み、「草加目線」で日本の今を考えて見る必要が、今後ますます重要になっていくように思います。


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