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2010/06/04

BraveBook:かわぐちかいじ「ジパング 2」

草加少佐は「みらい」の資料室で、終戦から戦後日本の歩みのすべてを知る。
その後、この物語を展開させていく野心的戦略家である草加少佐をまだ知らない読者にとっては、その冷静さが不思議な印象を残します。

草加少佐のアドバイスに従い、昭南市(シンガポール)で燃料と食料の調達に向かう角松二佐と草加少佐。
占領地での軍政の実態。武力占領後、占領地には複雑で独特の行政が行われますが、日本軍占領地でのその実態はあまり知られる機会がありませんが、その「空気感」が秀逸です。軍と軍属、占領者と被占領者、陸軍と海軍。このあと、満州編で濃密に展開される「占領地の空気」の片鱗が早くもみられる第2巻です。

ところで、こんな理性的で理知的な海軍少佐が当時存在しえたのか。その実在感に幻惑されてしまいますが、草加少佐は著者かわぐちかいじ氏の創造した人物。
もし、こんな人物が海軍中枢の重要な地位に登用される組織を、当時の日本軍部が有していたら「あの戦争」の結論は、「みらい」の登場がなくても異なっていたに違いありません。


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