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2010/11/14

BraveBook:かわぐちかいじ「ジパング 10 & 11」




ジパングのそろそろ10巻、作者の側にも読者の側にも「飽き」がくる頃なのですが、そこがベテランかわぐち氏の凄いところ。物語は突然、ヨーロッパはドイツ、同盟国のナチス・ドイツへと展開します。

「ドイツ編」とも呼ぶべきこの2巻。
物語は草加元大尉が構想する早期講和に向けた「存在しない事実」ヒットラー暗殺の実現に向け展開していきます。
主人公は草加元大尉の部下の津田一馬大尉。
「みらい」と接触し日本の敗戦を知りながら、草加元大尉のようにその事実に敢然と立ち向かうことを選択しなかった謹厳実直な青年将校です。
新聞社社員として、当時最新の長距離航空機による無着陸飛行の英雄としてヒットラーとの謁見に成功する。かわぐち氏の天才を改めて感じさせる実に巧みなストーリー展開がスリリングで退屈を感じさせません。
ちょっぴり冷徹無慈悲は印象だった草加元大尉が、使命を終えた津田大尉を遠くスイスまで出迎えるエピソードは、読者の草加像を修正し、今後の展開への新たな興味を引き出す工夫。
草加の欧州訪問のもう一つの目的のヒントも示され、ジパングは舞台を広げまだまだ続きます。

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