MacLife:iPhoneの未来に栄光あれ!
iPhoneの素晴らしさに乾杯!
かねて噂のiPhoneが発表されました。
と言う訳で緊急レビューです。
来月号の雑誌には、詳細で専門的な特集記事が満載されることは確実ですが、ここはBlogの速報性を生かして第一報をお届けします。
スペックなど基本的な情報は、既に米アップルのサイトに詳細に掲載されていますのでご覧いただくとして、ここではその掛け値なしの革新性について報告します。
携帯電話付きのiPodとして噂されていたiPhoneですが、その予想は良い意味で見事に裏切られました。
4GBHDモデルが499ドル、8GBHDモデルが599ドルと予想より遥かに高価な製品は、携帯電話+iPodなどという複合端末などではなく、まさに手のひらサイズの高性能パソコンそのものです。
CPUは現在のところ公表されていませんが、タッチパネル化された3.5インチのフルカラー液晶パネルは480×320の解像度。OSはOSⅩ(テン)、SafariやMailなどお馴染みのアプリケーションも搭載されています。
無線LAN、Bluetooth、そして携帯電話の次世代データ通信にも対応。
2メガの内蔵カメラ、4G又は8GのHDD。
これはもはや液晶一体型のパソコンそのものであり、音楽・映像ディバイスのiPodも、携帯電話機能も、単にその一機能でしかありません。
あえて表現するなら、無線LAN機能内蔵PC+高解像度液晶パネル+データ通信機能+iPod+Newton(!)PDA に他なりません。
新しきもの、その名は「iPhone」
iPhoneのスペックや機能を一見すると、21世紀に蘇った悲劇のPDA「Newton」のようです。その早過ぎる誕生ゆえ「電子秘書」として最良のコンセプトを生かすこと無く消えて行ったNewtonです。現在の高速インターネット環境と表現力豊かな液晶パネル、充分なCPU処理能力を持ってすれば、その遺伝子を再生することは充分可能であったはずであり、iPhoneはそれを実現しているからです。もちろん、手書き入力機能などは未搭載ですが、わずかな専用アプリを追加することで不足している機能は直ちに実装可能だからです。
しかし、iPhoneの本質は、基本コンセプトから全く新しいものだと考えるべきものなのです。
基本的にはスタンドアロンで利用されることを前提とするNewtonや携帯パソコンに対して、iPhoneは壮大で新しい情報システムを構成する一デパイスである点にあります。
今回発表されたiPhoneは、iPhoneシステムとでも称すべき情報の管理運営システムの「表示」と「簡易操作」を担当する携帯デバイスに違いありません。
そのシステム全体は現在は公式には公表されていませんので、一部推測によらざるを得ませんが、iPhone発売の6月までには全貌が明らかになっていることでしょう。
その直接のヒントは、搭載されているあまりに小さいHDDと複数の高速通信機能にあります。
現在、発売されている最小のiPodでさえHDD容量は30GBです。音楽や映像ディバイスを「持ち歩く」ためには、最低でもそれ以上の容量が必要なのは明らかです。
では、なぜ4GBなのか。動作時間の確保とのトレードオフによって小さくなったのか? マイクロソフトなら、さもありそうですが、アップルに限ってそのような理由はあり得ません。製品の完成度と革新性に並々ならぬ熱意と情熱を持つジョブスに「妥協」の二文字ほど似合わないものはありません。
そうです。OS(オペレーションシステム)とアプリケーションプログラムの保存場所としてHDDは搭載されているに過ぎないのです。
iPhoneシステムとは、自宅のPC(基本的にはMac)と現在は.Macと呼ばれているインターネットストレージを中心とするサービス提供機能を高速大容量データ通信網で有機的に一体化するものに違いありません。そのモバイル環境での表示操作環境を担うのが、今回発表されたiPhone端末なのです。
アップルが想定する、6月のiPhone販売開始時の利用形態はたぶん次のようなものでしょう。
iPhone購入者に付与される.Macアカウントに、iPhoneからデータ通信又は公衆LANでアクセスすると、専用ポータルサイトが表示されます。
そこには、有償又は無償の映画やニュースなどの映像コンテンツ、期限付き音楽ソースが多数用意されていて、簡単な操作で.Macの個人専用ストレージ(iDisk)に分類保存ができ、いつでも再生できます。
また、自宅PC側を登録しておけば、専用ポータルサイトを経由して自宅PC内に保存されているファイルを閲覧・取り出し可能であり、またiPhoneで作成したファイルを保存することもできます。自宅PCに接続されたプリンタやスキャナ、カメラなども操作することが可能でしょう。
そのように、自宅以外から自宅PCやインターネットストレージ、映像ソースなどに自由にアクセスし、リアルタイムに取り出すことを前提としてiPhoneは利用されるものに違いありません。
スタンドアロンでの利用を前提に設計されていないiPhoneは、その点で現在のいかなる携帯PCやPDAとも明らかに異なった革新的なコンセプトを有するデバイスであると断言することができます。
iPhoneの未来に栄光あれ!
革新的な製品が発表されると、それを理解できない「専門家」によってあらゆる誤った指摘や誤解にもとづく批判や「善意に満ちた忠告」がなされます。
すでに予想できるものは次のようなものでしょう。
「この小さいHDD容量はどうしたものなのか、わずか数時間の動画すら保存できない製品に何の意味があるのだろう。」
「わずか3.5インチの液晶パネルに表示されるキーボードが実用性に欠けることは明らかである。安価なUSBキーボードを接続するポートはぜひ必要である。」
「すでに豊富に製品化されている外付け機器を接続するインターフェイスが一切ないことは疑問である。USBやFIreWire、そしてPCカードスロットなどの追加が発売前までに真剣に検討されるべきである。」
「小型だが信頼性のおける小型キーボードやワンタッチで目的の操作が可能なハードウェアボタンはやはり必要だと言える。いたずらに目新しさを求め実用性をなくすことが利用者のためになるとは思えない。」
すべての批評家に予め言っておきたいことがある。
「沈黙こそは金である」と。
そして、優れたアップルの開発者達にあえて伝えておきたいことがある。
「すべては正しい。自ら正しいと信じたことのみを行えば良い」と。
ただ一つ疑問があるのです。
今回の発表に併せて、「アップルコンピューター」は社名を「アップル」に変えました。新たな飛躍を自覚したうえでの選択に違いありません。
では、なぜこの革新的製品の名前は「iPhone」なのだろう?
あまりに過小でレガシーなネーミングではないだろうか?
この革新的なコンセプトに基づく最初の製品に相応しいのは、全く新らしい名前ではないだろうか?
例えば(あまり革新的とは言えないけれども....)
iPanel iBoad iPad
などはどうだろうか?
iPhone、このあまりにベタなネーミングが、iPhoneの革新性を多くの人に訴求する際の障害とならないかが、現在のごくごくささいな心配事なのです。
iPhoneについては、機会を見て再度レビューしたいと思います。
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